永遠の別れとは何だろう…
祖母の意識がなくなったと連絡がきた。
その時はもうすぐかもしれない。
大好きだったおばあちゃん。
痴呆が進んで、家族のことも分からなくなってしまってからは会っていない。最後に会ったのは、下の娘を産んで間もなくだった。
当時も、もうよく分からなくなっていたが、赤ちゃんを見て喜んで話しかけていた。
ひ孫は現在10人いるが、うちの娘が初の女の子でカワイイ、カワイイ(*´ω`*)と喜んでくれたのを思い出す。
おばあちゃんは、もう95歳を越えている(だんだん何歳か分からなくなってきた( ̄▽ ̄;))
子供たちからしたら、ひいおばあちゃん。実は、ひいおじいちゃんともう一人ひいおばあちゃんがいる。これだけおじいちゃん&おばあちゃんが生きてるってのも珍しいよなぁ~。みんな、長生きだ。
けど、長生きってなんだろう…難しいな、と思う。長生きは、本当に幸せなのか?(ー_ー;)
80代の頃の祖母とは、よく話をした。
兄妹や友達は、みんな死んでしまう。お葬式に行く体力もないし。さみしいなぁ~。
なんか、この世に置いてきぼりみたいだなぁと思った。
でも、おじいちゃんとおばあちゃんはラブラブで(笑)離れたくないらしく、二人して90過ぎまで生きている。お互いの事は分からなくなってしまっているようだけど、老人ホームの中で見かけないと探しているようだ。
なので、職員さんも、昼間はなるべく一緒にいさせてくれているそうだ。
二人は、私にとって理想の夫婦である。
私のひいおばあちゃん(祖父の母)も96歳まで生きていたので、おじいちゃんの口癖は“お母ちゃんを越えたい”だった(笑)
私が小学生の頃、取り憑かれたように薬草の研究(笑)をしていた時期があったのを覚えている。健康に長生きするため。
30代前半の一人息子をガンで亡くしてからだ。
あの、家の中の独特の雰囲気はよく覚えている。当時は、ガンを治療する方法、ガンにならない方法なんでもやっていたようだ。
こうやって健康ヲタクまっしぐらで生きてきて、今度は“みんなに置いていかれた”と言っている。
あぁ、人間、そんなもんだよなぁ。
私もきっとそう思うと思った。
おばあちゃんがボケちゃってから、母が話していたことがある。
“おばあちゃん、死ぬのを本当に怖がっていたの。ボケちゃって可哀想って言う人もいるけど、神さまが死ぬのを怖くないようにしてくれてるの”
なるほど~。と、妙に納得してしまった。
私は、最後に会った頃、おばあちゃんの人相があんまり変わっちゃってショックを受けた。(しっかりした人がフワフワ~ってなってたの)
“あぁ、私のおばあちゃんはもういなくなっちゃったのかな”
その辺から、気持ちの整理ができてしまった。帰り道に、サヨナラおばあちゃん…って思って、そこから会いに行けなかった。
祖父母は、関東大震災・戦争を経験し、辛い時期もあっただろうが、子供4人を育て、たくさんの孫とひ孫に囲まれてニコニコしていた顔しか思い出せない。60歳過ぎてから、マラソンに挑戦したり、日本舞踊を習ったり、楽しそうな二人の姿を思い出す。
人の生き方、死に方ってなんだろうって、やっぱり最後まで考えさせてくれるおじいちゃんとおばあちゃんには感謝。
きっと子供たちにも感じるものはあるだろう。まだ、よく分からなくていい。何か感じてくれれば。
私は、おじいちゃんとおばあちゃんを越えなくてもいいけど(笑)、がんばって生きます。
なんだか、ちょっと重たくなっちゃったな(^_^;)